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33.ピンポン

WHATSMAN@NNN

今日は久々のまんが道。

pingpong
ピンポン@松本大洋。

全五巻。

作者の松本大洋についてだが、
結構洒落たヤツが好きな漫画家
ってイメージが強い。

「好きな漫画家は?」

って聞かれた際に、
氏の名前を挙げておけば、
洒落たヤツと思われる、
的な感じが俺の中にはある。

当然、それは、
作者の意図とは関係なく、
読み手側だけの話。

上では洒落たヤツと書いたが、
洒落ぶったヤツ、と表現した方が
俺の感覚には近いかもしれん。

っていうか、
そもそも「好きな漫画家は?」なんて質問をしてくる奴も
ちょっとどうかしとるかもね。

話を戻して、ピンポン。
いきなり否定的な話で始まったが、
この漫画。
面白くないかといえば、そんなことはない。

むしろ、その逆、
クソおもしろい。

氏の中でも、俺的には1番の作品。
テッコンキンクリートもオモシレエし、
花男とかもおもしれえんだけど、
俺的にTOPはこのピンポン。

内容的にはストレートな物語だが、
ディティールにこだわっており、
そのこだわり方が、
洒落ぶった奴らを引き寄せてる気がする。
俺的にも、そこはコノミの部分。

で、ストーリー。
手短に言えば、高校生の卓球部の話。

大抵の人は読んでるはず。

ってことで、
読んでる前提で少し俺の感想を書く。

ペコ、スマイル、アクマ、ウェンガ、ドラゴン。

この五人が主要なキャラ。
俺的には、スマイルがクソ好きやった。
昔はペコが好きだったが、
いつの間にか、スマイルが好きやった。

が、先日、読み直してみて、
また変わった。

アクマ。

この物語のマジのキーマンはアクマかもしれん。

天才型のペコとスマイル。
それにくらべ、アクマは努力型。

「飛べない鳥もいる」@アクマ

は、パンチライン。
ドラゴンもウェンガも努力型。
努力しても報われないことはある。
現実はそんなことだらけかもしれん。

「1%の才能と、99%の努力」

という言葉を聴いたことがあるだろう。
素直に読めば、
1%の才能でも、99%の努力で補える
ってこと。
が、なんかの本でDEV-LARGEが書いてた。

「あの言葉の意味を多くの人が取り違えてる。
1%の才能があるかないかが重要ってことなんだ。
それがなければ、やめたほうがいいってこと」

記憶を頼りに書いているため、
微妙に違うかもしれんが、
内容的にはそんなところ。

たしかにそうかもしれん。
その1%の才能があれば、
努力が生きる。
が、それがなければ無理やろう。

才能が大きくモノを言うことは多い。

スマイルに負けているアクマが言う。

「オレはお前の百倍、いや千倍練習したよ! 
でもなんでオレじゃなくてお前なんだよ!」@アクマ

「それはアクマに卓球の才能がないからだよ」@スマイル

どんだけ努力しても、才能のある者には勝てない。
残酷きわまりない現実。
卓球に賭けてきたアクマ。
それに対しての真っ向からの否定。
マジで辛い。

そして、ここからのアクマ。
戦法を変えてまで、卓球に喰らい付こうとする。

「後悔は残したくねえからよ」@アクマ

やってみてやっぱだめで、
踏ん切りをつける。

この辺はマジで熱い。

あと、アクマといえば、

「少し泣く。」@アクマ

も、パンチラインやろう。

にしても、この漫画はおもしれえ。
単なるスポーツ漫画ではない。

「理想を掲げるのはたやすいのです。
ただ理想を追求することを許された人間は少ない」@ドラゴン

「才能というのは求める人間にのみ
与えられるのではないからな」@ドラゴン

この辺の言葉がクソ印象的だったが、
才能があるかないか、
それはやってみらんと分からんわけよ。

やれば出来るかもしれんが、できんかもしれん。
だから、とりあえずやってみりゃぁええ、と思う。
なんでもそうと思う。

32歳になった今も、
まだ自分が知らん才能があるとおもっとる。
やれば出来ることがクソあるはず。

100メートルを10秒で走ることは100%出来んけど、
なんかあるんやねえか、とは思う。

話を戻そう。
ピンポン。

読んでねえ人は、是非。
窪塚映画よりは、
原作である漫画をクッソオススメする。

久々に読んで、熱くなった。

っていうか、卓球がしたくなった。
俺のシェイク aka 両面は
まじで王道。
スタイル的には完全に月本誠 aka スマイルよ、俺は。
前陣速攻にもあこがれるが、
やはり俺はカットマン。
卓球してえ。
だれか、できるやつおらん?>俺界隈

今日はこんなもん。

ピース。


追記。
ナンバーファイブ(@大洋)を途中まで読んで、
現在の状況を知らん。
面白くなってる?>HEDZ


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